top of page
ピアノレコーディングにおけるマイク設定

明日はホールレコーディングです。さながら激務の様相を呈しておりますが、お仕事を頂戴できるのは本当にありがたいことです。

そのホールレコーディングで、明日はピアノソロの楽曲をスタインウェイD型でHUM Auidoのステレオマイクを用いてレコーディングすることになっています。ピアノ一台に対して、10系統のマイクを用いるという贅沢ぶりで、できる限りの音を収録しておいて、後から使えるものをピックアップしていこうという算段でいます。そう簡単に

「これぞ」

という音が手に入るわけではなく、何度も試行錯誤する必要があるので、その過程にはより多くのマイクを用いるという形で保険をかけておきます。HUM Audioは、もちろんミドルのメインとして用いる予定です。

それにしても、世界には本当に様々なメーカーが点在していて、最近では知られていないメーカーのほうが良いものを作ってきたりすることも多い状況です。なんとも面白い世界です。

マスタリングスタジオが施工するルームチューニング

良い音の指標や、具体的にリアリティのある実績に基づいた上での理論的な音場環境など、これらが示されないままに『良い音』というものが定義される国内のリスニング環境。徹底した裏付けを考慮したり、結論に至ったその経緯、また更にはその結論がどういった実績や実態からなされたものなのかが今一つ明確でないのが国内のオーディオ事情と言えるでしょう。

では音楽先進国である欧米はどういった状況であるのか?欧米は教育機関も含め、先進国であるが故のより具体的な数値とメソッド、並びにデータというものを構築したうえで土台を構成し、その上で感性とセンスを持って様々なオーディオ環境というものを考慮してきます。実際にバークリー音大では、スピーカーの角度(60度と定義)から実際的なリスニングにおける音量バランス(83dBと定義)を提示していました。しかもこれらの定義は、映画スターウォーズのレコーディング・エンジニアや、マイケル・ジャクソン、デビッド・ボウイなどのマスタリングを手掛けたエンジニアが指標を出してきます。ここまでのしっかりとした裏付けと実績を提示されれば、世界中から集まる個性あふれる生徒たちも否応なしに受け入れるしかありません。しかもその理論がしっかりとした経験値に基づいていれば猶更のことです。

こうした状況とは程遠い国内のオーディオ事情を憂慮し、世界的な音楽プロダクションとして唯一国内で海外でのミキシングやマスタリングを受注し、チャートインを含むヒット曲を生み出すなど、具体的な指標と実績を有する私たちの手で、リスニング環境を整えるためのサービスの提供を開始しました。

実際に世界を相手にするミキシング・マスタリング、及びレコーディングというものは、非常にアグレッシブかつダイナミックです。それと共に、作られる音への精密さや求められる技量の高さというものは桁違いのものがあり、それらが実現できないときにはドライに解雇やリテイクの繰り返しという現状が待っています。しかもそれが最高精度であるとともに、奥深い情緒と感性を存分に求められるが故、実績や裏付けだけでなく、目の前に提示できる『実力』というものを強く求められます。

こうした過酷な環境下で鍛え上げられる感性や技術というものは、想像を絶する厳しさを体感するとともに、音への感受性は限界を超える精度で成長していきます。この環境を超越していく、あるいは対応するという能力を、コンシューマー向けのオーディオ環境へフィードバック出来たら・・・そんな思いから始まったサービスです。

実際に迷信めいた話が多いオーディオ業界にあって、実際的な回答というものがどれ程の裏付けがあるのものなのかは、ほぼ得ることはできないでしょう。それはオーディオ機器を扱う側が具体的な実績というものを提示できないが故、回答がないものの上に立った脆弱な理論が空回りしているだけとも言えるでしょう。

では、私たちが提供できるものは、どのような裏付けのあるものなのか?それは至って簡単に説明のつくものです。ウィーンフィルの国内ツアーで、実際にコンサートレコーディングの場に立ち会った折に聴いた、オーケストラの音、コンサートマスターの音。加えてベルリンフィルも、招聘コンサートでどのような音を実際に出していたのか?更には、欧米のヒットチャートでは、どのような音でマスタリングされ、そしてそれはどのような環境で制作されたのか?これらは、私たちが常日頃の業務から体感することであり、そして何と言っても欧米メーカー9社との国際公式エンドーサーとして指名されているがゆえに、多くの欧米メーカーが何処に向かって音作りを行っているのかを、日々意見交換を行っています。

音楽先進国では、これら実績や裏付けというものは当然に求められます。しかし国内では、誰も提示できてこなかった故に、こうした考え方そのものが存在しませんでした。

『世界的な音楽プロダクションとして立脚する』

このコンセプトは、私たちを大いに奮い立たせ、そして国内のオーディオ事情に変革をもたらすと確信しています。

マスタリング・コンプレッサー

先ほどドイツ方面からもたらされた情報ですが、フランクフルトで開催されるMusik Messeに向けて、Bettermakerが新しい機材をリリースしてきたようです。今回はマスタリング・コンプレッサーとのことで、非常に興味深いですね。マスタリング機材は競争が激しい割には導入率が低く、尚且つSPLが全面的に勝負に出ていることもあり、牙城を崩すほどの機材を考案できたということでしょうか・・・

SPL、elysia、Bettermakerの3社がHi-Fi系オーディオメーカーとしてけん引していますので、同行から目が離せません。SPLはDACをリリースする旨がアナウンスされていますし、何か他にも面白いことをやってきてくれるか乞うご期待ですね。

bottom of page