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ポーランドのハイエンドケーブルメーカー、DL-David Labogaが到着しました。CEOからテストして欲しいとのことで話が来て、現在試しています。まずUSBケーブルはお気に入りです。ショパンの国が産んだメーカーらしく、ADコンバーターとして用いている RME ADI2 Pro FS と繋いだところ、非常にしっとりとした音色の上に明確な輪郭が見えるようになったので、これは一つ大きなメリットでした。モニターケーブルの方は、Kii THREEとSPL Mastering Console を繋いだところ、Too muchだったのでしょうか・・・逆にスポイルしてしまう感があり、元のノーマルケーブルに戻しました。Kii THREEにしてもSPL Mastering Consoleにしても、これ以上ないハイエンド機器です。いわば国内にもうちにしか導入されていないようなハイエンド機器においては、ケーブルで何か変化を与えようとすると、かえってマイナス要因になるということがよく分かった気がします。

現在は、NeosとSPL Mastering Consoleを繋ぐケーブルとして用いており、これがどういう働きをするか方少し見ものです。しかし、ここセクションにおいても大きな音の変化というものは表れにくく、ハイエンドになればなるほどにケーブルの影響など微動だにしないとも言えます。低音が若干ふくよかになった程度・・・でしょうかね。

色々と面白い実験をしてみたいと思います。

機材が色々あると、様々な試みというものが可能になります。いつも同じことを繰り返すということは、進展がないというよりは退化していってしまうのかと思います。そんな考えを常に持ち続けながら挑戦は続きます。

ということで、今日はベートーヴェンのピアノソナタから月光をレコーディングするとのことで、月光と言えばベートーヴェンの中でもトレンドが変化した時期でもあります。ピアノの進化と共に、楽曲も大きく変わっていた時期です。そこへ来て、SSLでは出すことの出来ない更に濃厚なサウンドが欲しくなり、SPL Mixdreamのダイレクトレコーディングを初めて使ってみることになりました。サミングミキサーとしての機能は申し分ありませんでしたし、そのサウンドはある程度理解していたつもりでした。

しかし、まあ、またレコーディングとなると別物の表情を見せました。スタインウェイがクリスタルサウンドを奏で始めると、これまでSSLが表現しきれなかった深い表情を捕え始めました。しかもKii THREEスピーカーをデジタルで鳴らしていますので、それはキャプチャーされたそのままの音を聴いていることになります。本当に素晴らしかったですね。驚きです。ミキサーでここまで違うというものを実感できたことは経験がなく、SPL同士の機材なので相性は良いのでしょうが、Crescendo⇒Mixdream⇒Madison⇒SEQUOIAのチェインは正に最強とも言えるようなサウンドを録ることが出来ました。

次のステップとしては、CrescendoからNeosに送り、384kHzでSEQUOIAに送ってみたいですね。どんな音がするのか想像もつきませんが、物凄いことだけは確かでしょう。こんな実験的なことを常にやりつつ、新たな音作りを常に探し続けています。

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