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  • 2019年1月31日
  • 読了時間: 3分
IGS Audio

IGS Audioの機材一式がポーランドから到着しました。一部は再度のチューニングを依頼しておりましたが、最高精度の機材として生まれ変わり再スタートを切ることができました。今回スタジオで導入・デモとして入れたのはapi500シリーズの電源モジュールですが、一式揃い更にはIGSでIgorの手によりチューニングされたサウンドは、正にスペシャルということができるかと思います。

IGS Audio 電源部

IGS Audioの持ち味と言えば、その濃厚なサウンドが何と言っても魅力です。これはどのメーカーも真似することは出来ていいないように思えます。復刻版のような機材も一部ありますが、どれも決して泥臭いようなビンテージ機材を目指しているわけではなく、現代のHi-Fiサウンドを目指しながらも、必ずIGSならではのブランデーに例えられるような、コッテリとしたサウンドを持ち合わせています。これは正に魅力ですし、スターリング・マスタリングやメトロポリス、それにアビーロード・スタジオがSontecやMaselecをある程度統一して入れているのに対し、後発であるうちは更にその先を行くべく、SPLやelysiaを中心にエンドーサー契約と共に機材を用いているため、正にスーパークリーンと迫力のHi-Fiサウンドを実現するシステムを作り上げています。その反面、『音色としての味わい』という部分が抜け落ちてしまう可能性があり、それを埋める意味でIGS Audioをメインに補完しています。

IGS Audio 572 Red Strip

この濃厚な音というのは、apiのようなパンチーというものとも違いますし、maagのような劇薬とも言えるようなEQingが可能なサウンドとも違います。やはり感じるのは、ショパンの国が作り上げた、長い歴史感から来る音作りというものです。

これはオーケストラの音にたとえられるかもしれません。ベルリン・フィルは正統派としてオーケストラのスタンダードの音と言えるでしょう。ウィーンフィルは、非常に高域を美しく奏でるため聴き映えがします。方やイギリスのロイヤル・フィルは、どちらかと言えば正統派のクラシックと言うよりは映画音楽が似合いそうなライトな音作りをしてきます。これに対して実際に生のコンサートで聞いたワルシャワ交響楽団は、非常に迫力ある厚みある音と共に、奥深く正に濃厚というサウンドをつくりあげているい感があります。

ピアニストたちの音作りも同じで、ヨーロッパと一口に言っても、狭い隣国の地域であっても国柄というものが音に現れているイメージがあります。こうしたオーケストラや実際の演奏者たちがどのようなサウンドを作っているのかを考えたとき、機材自体の方向性や音作りというものを感じ取ることも出来ます。IGS Audioは、現在のマスタリングチェインの中にあって、SPLを始めとするドイツ系が圧倒的な強さを示す中、また一味違った個性で勝負を挑むことのできる機材であるかと思います。

今後更にラック版のEQやコンプレッサーなどを入れていきたいと考えています。デモも出来ますので、お気軽にご連絡ください。

  • 2019年1月31日
  • 読了時間: 3分

SPLのエンドーサーとして、ボス的な存在のBobさんが答えるインタビュー動画です。SPL社がフィーチャーした動画として、Facebook上で回ってきたのでご紹介したいと思います。

彼のキャリアは素晴らしいですし、これまでの功績というものも相当なものです。しかし、機材は更に先へと真価を果たしており、既に一世代前のマスタリングを行う方かと思います。そうした背景はあるにせよ、彼のチェインを見ることは非常に有用です。ひと目で気づくのは、コンプレッサーが全くと言って良いほどに見当たらないことです。唯一以前持ち合わせていた、Rupert Neve Bus compressorもなくなってしまい、今やMillenia Twincomがやっと一台見当たるくらいです。こうした中、この機材の構成というものは何を意味するのかを悟ることが出来ます。これまでにも再三に渡り様々な場で述べてきていますが、世界のマスタリングはその殆どがコンプレッサーやリミッターを用いていないという事実です。Bobさんの場合は、ステレオメインのEQにSPL PQ、Manley Massive Passive、そしてGML 9500を用いており、更にはサラウンド用にManleyとGMLを4ch分ハードギアとして導入しているのが伺えます。

このハードギアのEQを用いるマスタリングは、勘でどうにかなるものではありません。非常に芸術的であり、感性こそが全てを司るEQマスタリングは、国内で行われている場は当スタジオのみと言っても過言ではないでしょう。それは機材が物語っており、特定のラージフォーマットのEQでのみ可能なマスタリングであり、国内とは根本的な考え方が余りに異なるために、導入される機材からその使用方法までもが異なっている現状を垣間見ます。コンプレッサーは質感や肉質というものに立体感を与えるものであり、音圧なるものを上げるためのものではありません。そもそもEQマスタリングが上手にできるのであれば、必然的に音圧は上がってしまいますし、SPL社に至ってはプロダクトマネージャーのサーシャから、

『IronはマイナスGainでのコンプレッションをお勧めするよ。そちらのほうが、立体感がより増すからね』

という発言も聞かれたほどです。そうすると、EQとコンプレッサーの使い方そのものが、これまで良しとされてきた国内での考え方は真っ向から否定されることとなり、再度本国ではどのような使用方法、並びに哲学で音の調整を行っているのかを勉強し直す必要があるのかと思います。

また、今後国内の音楽市場は国境を意識しての動きのみではやっていけなく、確実にグローバル化するのは時間の問題です。その時に、日本の音、世界の音というものは存在しなくなっていくでしょう。グローバル・スタンダードに準拠するときには、EQマスタリングで音作りを行えないと、手も足も出ないという状況も考えられます。音の感性を最も重要視されるEQマスタリングは、これからの主軸となる手法であると共に、最も能力や才能というものが全面的に出るマスタリングでもあります。

昨年より国内代理店として機能しておりますHiro’ Music ProductionのFacebookページにおいて、世界から17万人のフォロワーを獲得いたしました。今後もさらに増加は加速度的に高まると予想しており、3月には20万人のフォロワーが見込まれます。今後も、皆様からのご支援の程を宜しくお願い致します。

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