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  • 執筆者の写真Furuya Hirotoshi

スタインウェイ・グランドピアノ中古L型入荷

本日成田空港に到着したばかりなので、写真の用意ができませんでしたが、スタインウェイ・グランドピアノ中古L型が到着しました。今回の便は、1968年製の艶消しブラック480万円になります。また、次期の輸入ピアノも決まっており、スタインウェイ・グランドピアノのB型1987年製が入荷予定です。今回もスタインウェイ本社で黄金時代を支えた、Ken Eshetの手による調整で、DHLにて半導体をも輸送できるクォリティでパッキングされ、現地の空気もそのままに輸入されています。 こうした黄金期のスタインウェイを支えた調律師・ピアノ技術者を用いた形で輸入されるケースというのは、日本のスタインウェイを取り扱う業者の中でも、恐らくは当社だけかと思います。中々人脈を有することも難しい世界で、彼とはMaster Classで知り合い、また複数の共通のピアノディーラーと知り合いだったことから、現在のような手法を取るようになりました。ドイツにも強力なコネクションは多数あるので、今後ヨーロッパ側でも権威ある調律師・ピアノ技術者の手掛けた音を、そのまま輸入出来る仕組みを作り上げたいと思っています。 僕がコネクションを持っている業界というのは、スタジオワーク系だと兎に角アクティブで、ピアノ業界とは国際的にも随分とカラーが異なります。去年末にヨーロッパへ飛んだ折には、マスタリングスタジオ機材メーカーからの紹介で、スタインウェイ社で働いていたStephanという調律師を紹介されました。凄く寡黙な方ですが、流石スタジオと繋がっているだけあって、かなりの凄腕です。旧東ドイツに居たこともあり、ベルリン・フィルの仕事を相当にされたとのことでした。カラヤン時代のベルリン・フィルについても語ってくれたり、アルゲリッチのコンチェルトの記憶も鮮明に話してくれました。やはり本国は流石にダイナミックです。 僕としては、KenやStephanから教わった音を、きちんと継承していけるようにしっかりとトレーニングしていきたいと思っています。ただ感じることとしては、KenやStephanの音を日本で広めるには、相当量の労力が必要であるということです。これまでにも再三書いていますが、日本で鳴っているスタインウェイを始めとするピアノとは、著しく価値観が異なるため、どういう形で受け入れられるのか?という点は、今後課題だと思っています。 本国の音というものが、日本でも広がっていくことを夢見ています。

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