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ご無沙汰しております。アシスタントプロデューサー・サウンドエンジニアの加瀬です。

今日は、HEDD HEDDphoneについて、普段の音源制作においてどのような目的で僕が使用しているかという話を書きたいと思います。

会社スタジオでは、メインのモニタースピーカーとして、Kii Audio Kii Three + BXTを使用しており、このスピーカーは音を細部まで確認することができる、究極のモニタースピーカーであると思います。一方で、僕自身も個人環境としまして、自宅に作業環境を有しているところではありますが、Kii Threeをまだ導入することができておらず、同じ音を聴いたときの会社と自宅でのギャップというものが発生してしまっているというのが実際のところです。僕はそのギャップを埋めるためにHEDDphoneをSPL Phonitor2と組み合わせたものを使用しています。もちろん、体感的な部分における低音域の量感など、ヘッドホンで確認しづらい部分があるというのも事実ではありますが、弦楽器のアーティキュレーションから、楽曲全体の空気感まで、細部を見渡すことができる、とても優れたヘッドホンです。

日本においても、音響機器専門店やオーディオショップ等にて取り扱いが始まったようですけれども、どちらかと言うとオーディオ愛好家のほうに売れているような印象を持ちます。組み合わせるヘッドホンアンプにも依りますが、音源制作において相当な力を発揮できる機種かと思いますので、候補のうちの一つに入れてみてはいかがでしょうか。


プロジェクトは山のように溜まっていて、次はドイツ在住のイタリア系の新人女性歌手をプロデュース中です。国内も市場が動き出して、結構な数で案件を頂いていますが、やはり世界で売れる楽曲が至上命題となるとかなりの責任が伴いますので、正直なところ心が休まる暇がありません(笑)。そんな中、世界中のバンド仲間と面白い企画を立ち上げてみました。その名も「エキセントリック・リチャード・クレイダーマン」。もう誰もが知るクレイダーマンの名曲をアグレッシブに編曲して、世界最高峰の演奏で演出してみたらこうなった・・・みたいな音楽を作ってみました。メンバーも皆乗り気でしたし、最高にクールなクレイダーマンを作り上げられたと思います。特に今回は、メンバーにシンセサイザープログラマーとしてJobとODDSが加入してくれたことで、更にアイディアが濃密なモノになってくれたことで、楽曲に随分と幅が出ました。

今後はアルバムも制作予定で、更に面白みのある楽曲を追加していこうと思っています。


プロデュース作品、Hiro FuruyaのEccentric Richard Claydermanがリリースされました。

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