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  • 執筆者の写真Furuya Hirotoshi

講演を終えて、感じたこと。

幕張メッセでの1時間30分の講演は、非常にエキサイティングでした。自分にとって、また新たな人生の1ページをめくった感覚を覚えました。これまで、どうも今一つ地位を確立しづらいところがあったのですが、音響家協会との出会いを通し、明確に今後のスタンスを垣間見ることが出来たと感じています。 それと同時に、日本のエンジニアたちに海外での自らの体験談を語ることで、様々な意義があったのではないかと思っています。僕の話したことが全て正しいわけでもなく、単なる一例なのかもしれませんが、ただ1つ言えることは、欧米のアーティストたちからこの手法でOKを取り、次の仕事へ繋げてきたということかと思います。 それとともに、日本のスタジオワークが、もっともっとグローバル化していかなければならず、分厚い層を形成している世界の市場に対して、どうアプローチをして行くかも考えてもらうきっかけになったのではないかと思います。様々面で日本はどうしても内へ篭ってしまう傾向があり、そこが強味でも弱味でもあるのかもしれませんが、こと音楽市場においては単なる弱味として捉えたほうが今後のためかもしれません。日本は英語圏との取り引き、特にアメリカとは協力関係を築いているかもしれませんが、それ以上に重要なのは音楽の都、ヨーロッパに目を向け、その長い歴史にどう食い込んでいくのかを考えなければなりません。アメリカの音楽産業は、ビジネスを基盤としたマーケティングとプロモーション、そしてディストリビュートのパワーを持ってして、巨大なマーケットを形成していますが、その多くはヨーロッパに支えられているというケースが多々あります。特に作曲家やスタジオ機材においては、多くのヨーロッパ人が携わっており、メーカーが提出してくるアイディアや新世代のサウンド、またその思想に大きく世界のスタジオは影響を受けるわけであり、それ故図式としては最先端の音の根幹は、ヨーロッパに根ざしていると言っても過言ではありません。特にデュッセルドルフには、優秀なメーカーが点在しており、日々新しい世界観を生み出しています。 これらのことについても紹介させて頂きましたが、このお話の内容がどう伝わり、如何に解釈して頂けたのか?また、少しでも日本の音楽市場に変化が見られれば、嬉しく思います。

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