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  • 執筆者の写真Furuya Hirotoshi

納品から2年スタインウェイ・グランドピアノM型 やはり、本国の音は本当に素晴らしい。


スタインウェイ・グランドピアノ

納品から2年経過したスタインウェイ・グランドピアノのメンテナンスでした。音楽制作にピアノ関連、嬉しいことに多忙を極めています。 今回のスタインウェイ・グランドピアノはニューヨークのM型で、スタインウェイならではの初期症状がそろそろ落ち着きを見せる頃に差し掛かり、音色はそれはもうニューヨークやボストンで聴くことの出来る逸品へと成長を遂げてくれました。一生懸命にお子さんが練習されたピアノは、かなり音色が荒れていましたが、この荒れるという症状は決してマイナスばかりではありません。上がり切るところまで音色の華やかさを得ることの出来たピアノを、しっとりと落ち着きある音色へと生まれ変わらせることで、音色を構成する根本の部分から楽器が歌っているがゆえに、音楽を分厚く構成することが出来、可能性を極限まで探し求めることも可能となります。 このピアノ、そもそもはウィスコンシンの敏腕調律師ハワード氏に調律・整調・整音を依頼し、レベル4まで引き上げ、半導体を輸入するレベルでDHLにて空輸されたピアノです。ハワード氏はスタインウェイの黄金期を支えた人物で、M&A前に正にスタインウェイの整音を担当していた人でもあります。こういう人がニューヨークやハンブルグにはゴロゴロ居て、彼らから音色の価値を教えてもらうことも可能なわけです。昨今は整音や、そもそもピアノに対しての考え方が全く異なり、やはりスタインウェイは明らかに音が変わったということは何処の国でも話にあがります。そんなスタインウェイの本来の音を知る人に最高レベルまでピアノの音を引き上げてもらい、それを引き継ぐ形で、余り調整を必要としすぎない形で維持できるよう輸送においても気を使っています。 それが輸入・納品後2年という時間を経ることで、より豊かな表現力を得ていくグランドピアノの姿は感慨深いものがあります。

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