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  • 執筆者の写真Furuya Hirotoshi

スタインウェイ・グランドピアノモデルL

ニューヨークスタインウェイ・モデルL

今日は会社のスタジオにある、スタインウェイ・グランドピアノの調律でした。 凡そ全てのピアノは、在庫してから1年ほど調整を含みながら気候に慣らして行くのですが、その過程で上手くピアノの求める湿度管理や試弾を繰り返すことで、物凄く素晴らしいグランドピアノへと変貌を遂げていきます。 また、本国側でしっかりと調整を施してきているグランドピアノなので、正にスタインウェイらしい生き生きとしたサウンドを奏でてくれます。これは様々なところで述べていることなのですが、日本にピアノが輸入されることで、どうしても和風のスタインウェイサウンドが形成される感は否めなく、本国で聴いたあの音とは異なるケースが多々あります。数週間や数ヶ月の研修では本国の香り、生活習慣、考え方、文化、言葉、あらゆる要素を自らに取り込むことは難しく、この難しさ故にどうしても本国の音を国内で再現できないという実体を感じざるを得ません。 なので、当社のスタッフは基本的に海外に長期滞在を経験した者が在籍しています。現在の西洋音楽を考える時、どうしても日本が世界に比べると劣ってしまうのは、感性の部分が大きく割合として占めている芸術であり、表面的に見える技術や解説できる物事のみではなく、感性の根本である「感じ方」そのものの捉え方が全く異なることに起因していると感じています。この箇所を理解しようとすると、中々理論的に解説できることではなく、人が生きる上での根深い部分での理解が必要となる故、既に一定のレベルで欧米の感性に精通している人たちが所属することになります。 ピアノの音1つとっても、奥が深いと思わされる側面です。

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