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  • 執筆者の写真Furuya Hirotoshi

スタインウェイ・グランドピアノM型の入荷

スタインウェイ・グランドピアノ中古

スタインウェイ・グランドピアノ中古、M型の入荷です。 高年式の1991年製造品で、ウィスコンシンから今回は入ってきました。元々のオーナーは、州立大学の音楽学部教授で、手放された理由は他の大学への移籍のため、州を離れるが故のものとのことです。今回もピアノ調整は、現地でKenにお願いしレベル4(USでグランドピアノにおける、最高ランク)まで引き上げられ、DHLで空気までパッキングし日本に到着しました。 新しい年代のスタインウェイというのは、1971年に買収が行なわれてから何段回かに分かれながら、音色が変化してきています。80年台の初頭くらいに一度大きく音色が変更され、85年のパーツアッセンブリの外注を開始した時には、更に安定を求めて音が変化しています。これだけを数えても、音の変化・構造の変化は2段階に別れていることになりますが、取り敢えず大きく変化を91年までに感じられる音色の変化は、この2つでしょうか。 何が音色に変化を与えているかというと、あくまで自分のイメージですが、70年台の製造までは繊細且つダイナミックな音色を形成するために、多少華奢な箇所があっても、それ以上に音を重視するイメージを持ちます。しかし、それ以降はどちらかというと、製品としての安定を求めるがゆえに、音は徐々にマットな方向性に行き、若干個性を失う方向性にあるようにも思えます。これは企業買収という要素を多分に含んでいると感じさせるもので、会社が個人的な考え方から公のものへと変化していくことで、より一般的なピアノへと変わらなければいけなかったことを伺わせます。 では何故1991年のスタインウェイ・グランドピアノを仕入れてんだ?とお叱りを受けそうですが、スタインウェイの音色とともに絶対的な安定感というものをご提供できると考え、今回は輸入の運びとなりました。ある意味、この音色というものは、好みの部分も多分に含んでおりますので、方向性の異なるスタインウェイピアノをご用意していることも、また我々の務めではないかと考えたフシがあります。どちらかというと、1991年まで来ますと、近代のスタインウェイに近い部分を持ち合わせてもあるのですが、まだ何処かに買収前の雰囲気というものも感じさせるところがあります。この辺りの価値をどう感じて頂けるかで、どの年代の中古スタインウェイピアノを選択されるかも変化してくるのではないかと考えています。 価格は近々、検品後に在庫リスト表へ反映させて頂きますので、今しばらくお待ち下さい。 ご検討宜しくお願い致します。

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