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2年半前のマスタリング参加作品になります。この楽曲はリリースされたこと自体気付かず、何の知らせもなかったのでボツになったものとばかり思っていましたが、先日Youtubeを何となく見ていたところ、このミュージックビデオを発見してびっくりという出来事がありました。参加作品は、最終的なリリースまで行くのに相当な時間が掛かるケースが多く、特にミュージックビデオの制作が後ろに控えていると、凡そは半年以上のタイムラグが発生します。予算が掛けられている作品ほどタイムラグの期間は大きくなる傾向があり、ここ最近は大型の作品への参加が多くなっていることから、双方にいわゆる「お知らせ」というものと縁遠くなってしまいます。その上次から次に楽曲を担当させて頂くので、こちらもどの楽曲に参加させて頂いたのか、そこまで正確に数カ月後まで覚えているかというと、正直なところ自信がありません。そんなこんやなのですが、エミリーの曲はこの楽曲の後に、バレンタインデーに合わせた素敵な歌も担当させてもらい印象深かったこともあり、リリースされじまいだったか・・・と少しがっかりした記憶もありました。

2年半という時を経て、こうして再度自分の担当楽曲に再開できるのも嬉しい限りです。低音の鳴りは、如何にもIGS AudioのRubberbandを使用したな・・・という音ですね。絶世の美女たちの楽曲を担当するという楽しみもあったりします。


Naranの楽曲がここ最近Facebookで回ってきて、リリースされていることを知りました(笑)。世界でリリースされる楽曲の実際の状態がこちらに知らされることは殆どなく、時間差でアーティストのオフィシャルサイトなどで知ることが多いのが現状です。そんな中、昨年からリレーションが始まったNaranの楽曲を改めて聴いて・・・色々と考えることがありました。昨年から3曲のマスタリングを担当させてもらい、2曲の出来は世界レベルで聴いても良いかと思いますが、一曲がもう少し考える余地があるかな・・・と分析しています。スタジオの機材のアップデートも激しいので、課題と思えるが曲は2世代くらい前の構成で行ったものということと、Naranから要求されたサウンドを追求していくうちに、ちょっと冷静さを見失ったかな・・・と考えさせられました。うーん、力不足。

こういうスーパーメジャーとの仕事でも、常に反省と見直しというのは必要です。1年前に参加した作品などは、物凄いスピードで成長を続ける世界の音楽プロダクションからすれば、直ぐに時代遅れのサウンドとして捉えられます。実際に1~2年前の参加作品を聴いていると『うーん。今ならば・・・』と思えてしまうことが多いのは確かです。

リリースされた楽曲に対して、何時も何時も課題を言っているイメージの僕みたいですが、自分自身の至らない点と成長できる部分を加味しながら、今後の作品に活かしていくというのもこの仕事の面白い所でもあります。兎に角努力ですね。

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