やっとという感じですが、SPL社が新たにマスタリング向けのDACをリリースしてきました。この話自体は、もう2年半以上前から構想があり、ベルリンのマスタリングエンジニア、ポールの発案で120vテクノロジーをDACに用いるアイディアは上がっていました。実際に昨年末にSPL本社で音を聴いてきていますが、音像のリアリティとシャープさ、そして低音のタイトさというものは、次世代の名にふさわしいものを感じさせてくれます。ヨーロッパ側のエンドーサー達には、既に供給が始まっていて、提携スタジのベルギーのダン、ベルリンのポールには早々に手渡されていました。僕の方へは少し遅れ気味で話が上がってきましたが、エンドーサーモデルで不具合が続いたことでSPL社が少し時間をおいていたとのことです(ヨーロッパから見ると、日本はとてつもなく遠いので、修理交換に費用が掛かりますからね)。
サウンドのテイストとしては、既にヨーロッパではリリースされているDirector2よりもプロシューマー向けのサウンドテイストで、聴き比べもさせて貰いましたが、マスタリングで使用するにはMercuryの強烈なサウンドを上手くコントロールする方を選びたいと思いました。ただ、リスナーとして聴くのであれば少しテイストが強すぎて、やはり制作現場での使用を前提としていることをうかがわせます。
来月2月に当スタジオにも導入予定です。
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