IGS Audioの代理店ページがようやくできました。まだまだの内容ではありますが、先ずスタートを切れたことが何より嬉しいです。CEOのIgorと仲良くなり、先だっては再チューニングを願い出た機材が完璧なまでの性能と、これまでにはなかったさらなる高みを目指すようなサウンドを放つようになり、正に今後この機材が国内で必要とされる時代が来るだろうと、予期せずにはいられない衝動に駆られ、新人のエンジニア達にも使用してもらうようになりました。特にRubberbandというEQに関しては、EQというカテゴリだけでは収まりきらないような性能を発揮しており、位相処理の難しいパッシブEQと言われますが、独特のM/Sでの工程も感じさせる出来栄えに驚きを一同隠せません。
今後は新人たちも機材の代理店業務において活発な動きを見せようとしていますので、更に様々なメーカーを取り扱いたいと思っています。特に音楽プロダクションが代理店という業務をこなすこと自体、日本では非常に珍しいこととして捉えられますが、欧米ではマスタリングスタジオがスピーカーのディストリビューターになっていたり、レコーディングスタジオがマイクを企画したりというのもごく普通のこととして捉えられています。
そもそもを考えてみれば、自らで使用する機材に置いて、日頃の業務で使い込めばそれに叶う機材への理解というものは、ただ販売しているだけでは到底追いつかないわけで、スペシャリストとしては普通の流れと言えるかもしれません。実際に機材を僕が勧めるときには、
『この曲のこういう箇所で使っているよ』
という具体的な使用例を示しながら、クライアントが欲しがっている音を一緒に探すというプロセスも大切にしています。こういうところは、いわゆる代理店ではケアしきれないところであり、音楽プロダクションであり、尚且世界的な動きをする当スタジオならではのものであると自負しています。これに付随する形でスタジオにおけるコンサルティング業務を行うこともでき、これも同様全世界からの情報を基盤とするので、国内に限定されない旨味というものを感じて頂けるのではないかと思っています。
こうした面白み溢れる動きというものに対して、これまで国内は殆ど放置の状態であったので、果敢に当スタジオ・プロダクション発で面白い企画を次々に立て、魅力的なメーカーを取り上げていきたいと思います。エンドーサーとしての動きにも、更に深みが生まれることと思います。
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