ご無沙汰しております。アシスタントプロデューサー・サウンドエンジニアの加瀬です。
今日は、HEDD HEDDphoneについて、普段の音源制作においてどのような目的で僕が使用しているかという話を書きたいと思います。
会社スタジオでは、メインのモニタースピーカーとして、Kii Audio Kii Three + BXTを使用しており、このスピーカーは音を細部まで確認することができる、究極のモニタースピーカーであると思います。一方で、僕自身も個人環境としまして、自宅に作業環境を有しているところではありますが、Kii Threeをまだ導入することができておらず、同じ音を聴いたときの会社と自宅でのギャップというものが発生してしまっているというのが実際のところです。僕はそのギャップを埋めるためにHEDDphoneをSPL Phonitor2と組み合わせたものを使用しています。もちろん、体感的な部分における低音域の量感など、ヘッドホンで確認しづらい部分があるというのも事実ではありますが、弦楽器のアーティキュレーションから、楽曲全体の空気感まで、細部を見渡すことができる、とても優れたヘッドホンです。
日本においても、音響機器専門店やオーディオショップ等にて取り扱いが始まったようですけれども、どちらかと言うとオーディオ愛好家のほうに売れているような印象を持ちます。組み合わせるヘッドホンアンプにも依りますが、音源制作において相当な力を発揮できる機種かと思いますので、候補のうちの一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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