DSDのダイレクトマスタリングというシステムは、一度組み上げてみたいと思っていました。丁度新たなプロジェクトでDSDを用いることになり、必要機材は全てそろっていたのでチェインを組み上げてみました。考え方自体は特段難しくなく、普通にDSDからDAしてアナログ機材を経由しADするというものです。RME ADI2 PROやTASCAM DA3000などが複数台あれば、そこまで結構簡単に組めてしまうチェインです。DSDのマスタリングというものが、音が色鮮やかでシャープな分、非常に自由度の高いセッティングが可能だと感じました。思いのほか大らかですし、PCMとはまた違った景色が見えてきました。もう少し音に慣れる必要があるかとは思いますが、やってみて非常に面白い変化を感じ取ることが出来ました。DSDだとアナログしかチョイスが無いというのが実情で、やはり強力なヘッドルームというものを改めて感じることが出来ました。
Furuya Hirotoshi
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