今日のマスタリングは、パッシブEQを積極的に用いました。3種類のEQの種類を持ち合わせる理由としては、同じ種別のパッシブ系だとしても、全く音色や利き方が異なるので楽曲によって使い分けたり、或いはブーストはある機種で用いカットは別の機材で行ったりと、使い方は様々です。これはパッシブに限らずに、パラメトリックでも同じような用い方をしますし、M/Sの役目も自由自在です。コンプレッサーも複数ある機材がどちらで通常の用い方をし、M/Sの役目をするのか・・・或いはリミッターでM/Sを利かすのか・・・などなど選択肢が無数にありますが、収まるポイントというのはかなり狭く、意外とこの辺り・・・という場所以外はハズレのサウンドがするので、狭きそのポイントを探すのはかなり慣れが必要な作業でもあります。
例えば今日は、3種類のパッシブEQを以下のように使いました。IGS Audioは低音のブーストとカットに用い、中高音は何も弄らず、SPLで基本的なカット、中音域のブースト、高音域のブースト、そしてBettermakerで中高音のカット・・・こんな使い方をします。これは楽曲によって毎回違うパターンで用いるものなので、一概に『これ』という定型のものはありません。毎回試行錯誤しながら纏めて行く・・・そんな感じです。
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