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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

近い将来導入したい機材Maag EQ4M


自分が機材好きなので、機材レビューの記事が増えますね(笑)。

さて、近い将来SPLやelysaiが揃った段階で、その次の導入計画というものも持っています。ほぼドイツを中心としたヨーロッパ製の機材で埋まっている当スタジオの機材ですが、アメリカの機材で興味があるのがこのmaag EQ4Mです。500シリーズで実機を触ったことはありますが、それはもう強烈なインパクトのEQで、劇薬と言っても良いくらいの効き方をする機材でした。このKMR Audioの動画でもそのポテンシャルを感じることが出来、ヨーロッパ側がクリーンであったり、透明感で音色を作ってくるとすれば、こちらは何のためらいもなく原色でショッキングカラーで踏み込んでくるような印象を受けます。

これまでにも機材については、

『これが良い、悪い』

ではなく、様々な機材を重ね合わせていくことで、楽曲の可能性を引き出すという考え方のほうが正しいと申しております通り、甲乙をつけるよりも使い分けと言ったほうが良いのかと思います。メインになる機材というものは決まってくるでしょうが、ある一定の周波数帯のこの部分だけをちょっと・・・なんていうときには、maagのこのカラーリングは良いでしょうね。しかもバンドも触れなければ、Qも触れない、あるのはGAINだけって凄いよなぁ・・・ここまで振り切ってくれると清々しいものさえ感じます。あ、Air Bandだけは周波数帯変えられるんですね。シェルビングで40kHzまであるということは、一応最近のトレンドも意識してきていそうですね。

スタジオ機材というのは、国民性が本当によく出ているところがあり、アメリカから感じるものはやはり若干大味なイメージを持ちます。スタジオワークもビジネスもアメリカで学んだ身ですが、あのステーキと道路、そして豪快な人々から生み出された機材であり音であることは間違いないでしょう。それはapiからも同じものを感じます。楽曲の何処かにパンチーな部分を欲したり、或いはイケイケで攻めた音を作りたいときなどにはうってつけかもしれません。僕の場合、メインはBettermaker Mastering EQとSPL PQで決まっているので、この超Hi-Fiタッグから若干逸脱して、もう少し『味の部分で勝負』したくなったときにお目見えするEQなのだと思います。

因みにこのEQをパラメトリックって呼べるのかな・・・どの部類に入るんでしょうね・・・どの部類にも入らないところが、機材マニアとしては魅力なのかもしれません。

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