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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

次期導入のミキシングEQ

ミキシング・マスタリング機材

ミキシングEQの導入を考えている昨今です。コンプレッサーをプラグインで再現することは、本当に難しいと感じていますが、ミキシングのEQも本格的にハードであれば、やはりそれに越したことはないと感じ始めていました。コンプレッサーの機材は既に選定が終わっており、elysiaを入れる予定でいるのですが、EQが中々決まらずにいました。SSLなので、無難にSSLのEQを入れるか・・・とも考えていましたが、昨今のクローン機材は非常に面白く、過去の名機を更にブラッシュアップしてくる勢いですので、使用する側としては非常に面白く感じられます。特にSSLですと、汎用品を多数用いていることから、その後に出てくるクローンメーカーからすると非常に安価に作ることができるというメリットも備えています。更には、設計を長く変えていない伝統あるメーカーですと、音色と外観的な意味でのクローンという意識は勿論あるかと思うのですが、それ以上に現代のエッセンスを交えて製品化してきますので、むしろオリジナルよりも魅力的な製品としてリリースされるケースも多々あります。その典型例がIGS Audioなのですが、音を一聴きしてその後PulteのオリジナルEQへの興味というものを全く持たなくなりました。

そんな考え方でいた昨今、FacebookでこのStam AudioのEQがリリースされることを知りました。まずこれを8ch分入れて、その後に更に考えていこうかな・・・とも思っています。ただ、機構的にはSSLのEQが最も自由度の高い手法を用いており、この発想自体は非常に素晴らしいと思っています。ベルとシェルビングの切り替え、またQ幅を変更できるミキシング用のEQというのは、そう多くないように思えます。こうしたオリジナルの考え方というものは、その根幹を作ったメーカーに賛辞が行くべきであって、クローンメーカーとしてはオリジナルから更に先で何処まで自らの新しい視点を入れて製品化するかで価値が決まるのかと思います。Youtubeを見る限りは、音色づくりは上手なイメージを受けますが、これが4chのEQとなるとどういった方向性で出してくるのかが非常に見ものです。

SSLのデスクに、このEQが入ってくることで、どんな景色の音になるのか?6月頃に最初のデリバリーがされるとのことで、既に予約を入れてあります。また導入されましたら、積極的にレビューなどしていきたいと思っています。

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