先日こちらでご紹介させて頂きました1991年製のスタインウェイ・グランドピアノL型ですが、早速に売約済みとなりました。早速にご購入いただきましたお客様、並びにお問い合わせをいただきましたお客様には、心より御礼申し上げます。 昨今のスタインウェイ・グランドピアノとうものが、黄金時代からすると大幅な音の変更やパーツアッセンブリーの変更が行なわれている旨を書きましたが、今回はその新しさという側面を持ち合わせながら、アメリカ側で現在最も素晴らしいと思われる調律師の一人、ケン・エシェットに調整を施してもらうことで、やはりスタインウェイ本来の良さというものが引き出された故の結果ではないかと思っています。 どうしても国内の考え方というのは、精度が同行という話になってしまうのですが、それ以上にスタインウェイピアノの調整に求められるものは、圧倒的な高い次元での音楽体験と才能です。この箇所を議論せずに、兎に角努力と鍛錬だけで調律師を要請してきているので、欧米に通用する”美的センス”が全く養われずに、今日までピアノを扱ってきてしまっているが故の歪みではないかと思っています。 これを埋めるには、もはやスタインウェイ本社にも居なくなってしまった、本国に存在する調律師達に依頼し音を作り直してもらい、輸入する手立てしか手段がなくなりました。そして、ケンが考える音というものを、僕が継いでいくことが出来たら、どんなに素敵だろうという思いでスタインウェイに向かっています。この辺りを総合評価して頂き、クライアント様にはご購入頂いた経緯がありました。 次期便のスタインウェイ・グランドピアノについては、また追ってサイトにアップさせて頂きます。次回も恐らくはアメリカから輸入することになり、先方で調整してもらえる調律師も交渉中です。
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