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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

恋焦がれた Brauner Microphone

Brauner Microphone CEO, ブラウナーマイクロフォンCEO

Brauner MicrophoneのダークCEOと本社にて。


僕にとってデュッセルドルフという地域は、既に第2の故郷のような場所になっています。ものすごく優秀なメーカーであるelysia、SPL、そしてBraunerが近隣に所在するという地域で、天才が沢山居るような地域でもあります。そして皆仲が良くて、よくパーティなどをしている様子がFacebookに流れてきます。そして今回はSPLのサーシャの仲介で、BraunerのダークCEOとお会い頂くことが出来ました。

elysiaもSPLも感動でしたが、恋焦がれたBrauner MicrophoneのCEOとお会いして、沢山ノウハウなどをお聞きできたのは嬉しい限りでした。僕が今Phantheraを主に使用している旨を伝えると、

『ピーター・ガブリエルは16本のPhantheraをこうやって使っているよ。』

という話をしてくれましたし、サラ・ブライトマンがなぜVM1が好きなのか?加えて、エリック・クラプトンのBraunerへの思いなどなど、思っていた通りの規模で話が聞けました。プロトタイプや、1990年代に製作していたというサラウンドマイクまで見せてくれ、その歴史と共にCEOの思うところの音というものを垣間見ることが出来ました。

実際近年に全くのオリジナルでグローバルな成功を収めたマイクメーカーというのはBraunerだけで、様々に出てくるマイクメーカーも同社に比べるとどうしても雲隠れしてしまう印象です。そして僕はスタジオのメインマイクをBraunerで纏めて行きたいという考えを持っていましたから、こちらからも様々なアプローチをして今後を一緒に考える時間を持ちました。最近やり始めたことですが、Braunerでクラシックやジャズなどのアコースティック楽器のレコーディングをしてみると、驚くほどに美しく収録することが出来るという経験を多数しています。通常はコストがかかりすぎて、中々Braunerで纏め上げるという発想がないものですが、やはり理想とする音を追求するのであれば、当然思い求めていく世界観です。特にストリングスやピアノにおけるレコーディングでは絶品で、ギターなどにも合います。もちろん使用するマイクプリアンプは日本未上陸のSPL Crescendoです。

まだ双方の関係がハッキリしないところもあるので、ここであまり多くを述べることはできませんが、更に関係を深めていければうれしい限りです。まだドイツやオーストリアでも、Braunerを中心としたクラシックレコーディングというものは行われていませんから、先陣を切って新世代の音を追求していきたいと思っています。

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