今日のステムマスタリングでは、以前リリースされていた曲をリマスターするという仕事に恵まれました。リマスターなので、2000年台に発売されており、再度配信用にマスタリングを見直すというものでした。こういう試みは、配信ならではのものであり、フィジカルが存在しない完全なるソフトコンテンツ故のものと言えるでしょう。 幾つかリファレンスの音源を聴いていて、その年その年のトレンドというものを分析したのですが、明らかに世界のトレンドは2015年を最後に大きく舵を切りました。端的に言えば、強力なリアリティとHi-Fiなサウンドが共存しており、それまでの音がなんであったのか?と思わせるほどの斬新なサウンドです。 しかし、これは英語圏がトレンドに乗ってきたということで、僕にとっては非常に馴染み深い音でもありました。というのは、おそらくこの手のリアリティあるサウンドは、音楽の本場ドイツでは10年以上前から用いられており、トレンドの根幹は中央ヨーロッパにあったと言えるかもしれません。アメリカは消費大国故に、多くのアドバンテージを持ち合わせていますが、ものづくりの根幹というものは、やはりドイツを中心とするヨーロッパ勢であることを再確認させられる仕事でした。
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プロジェクトは山のように溜まっていて、次はドイツ在住のイタリア系の新人女性歌手をプロデュース中です。国内も市場が動き出して、結構な数で案件を頂いていますが、やはり世界で売れる楽曲が至上命題となるとかなりの責任が伴いますので、正直なところ心が休まる暇がありません(笑)。そんな...
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