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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

世界の中での知名度と地位を得て、改めて感じるもの

非常に関係の深いelysia社が、Instagramに投稿してくれた写真です。気が付けば、すっかりelysiaのエンドーサーとしての地位も定着して、同社の機材においてのヘビーユーザーという認識と、その音を理解する人間として世界中で情報が共有されるようになりました。最初に当時経営者だったドミニクが手を差し伸べてくれ、世界の中での知名度が上がることで、各国のマスタリングを担当するようになりました。そのドミニクが去ったelysiaとは、勿論ルーベンCEOをはじめとする方々との関係性は何も変わりはないですが、改めてここまで来て感じるのはドミニクの存在が大きかったということです。自分が口を出す立場にもないですし、勿論ルーベンは素晴らしく良い人ですが、なぜあの二人が袂を分かつことになったのか、未だに分からないものが沢山あります。最近ではヨーロッパでの活動がアメリカに情報が飛び火し始め、興味を持って見てくれているアーティストから様々なコメントを貰います。ヨーロッパを抑えれば、USは難しくないことは知っていましたが、そのヨーロッパでの活動のきっかけをくれたのもドミニクでした。

もう少し明るく書くつもりだったのですが、物事が上手く行けば行くほどに、この喜びをドミニクと共にできない悲しみがこみ上げてきます。Facebookでもつながっていますし、メールアドレスも知っているので、情報は共有されていますが如何にせよこの瞬間を一緒に喜ぶことが出来ないのは痛手です。

思えばプラグインでelysiaを知り、ハードギアに興味を持ち始めた折、バークリー音大でelysiaの話が出た折には生徒たちが最高峰の機材として賞賛していました。アメリカ人は、ヨーロッパへの憧れが非常に強く、こうした背景からも僕はヨーロッパを目指したのだと思います。そして今や10社に上る勢いでエンドーサー契約を持ち、各国から送られてくる音源を制作しています。

本当に戻ってきて欲しいドミニクですし、彼と再度『世界を驚かせてやろう』という企画を立ててみたいです。

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