参考音源として、ハードロックのミキシング・マスタリングを行ってみました。 この曲は、1年半くらい前から何度もトライしている曲で、やっと今回で纏まってくれたという感があります。これまでは、ウェブ上にアップしたところ、オーストリアのミキシングエンジニアから、僕の手法について徹底して否定され、『このジャンルって苦手なのかな・・・』などと思いながら、放置しっぱなしで過ごしていました。 苦手意識を払拭しようと、ここ最近の空き時間を使いながらミキシングを始めてみて、行けるかもしれないという手応えを感じ、3日間ミックスに時間を要し本日マスタリングを行い、完成となりました。総合すると、これまで完成を見なかったのは、時間を掛けなさすぎた・・・ということに尽きると思います。本当に良いものを作ろうとすると、そう簡単に最終地点に行き着くわけはなく、僕がこれまで自分で得意としてきた、透き通るHi Fiサウンドと、ワイドレンジを活かした壮大な空間を作ろうとする行為が、上手く噛み合わなかったということではないかと思っています。 例えばスネア1つ決めるのに、ステムを組むだけでなく、トップとボトムのシグナルをそれぞれ2系統の真空管コンプレッサーに送り、それぞれに異なる持ち味で創られた音を1つにまとめのに、丸一日使ったりとかなり拘りました。兎に角、スネアとベースの音が、どんなにリミッターなどで音圧を上げていったとしても、しっかりと楽曲のど真ん中で一切の干渉をせずに鳴ってくれることが、Hi Fiな音を作る1つの指標になると感じています。 ある意味今回のように、ちょっと泥臭いくらいのハードロックを、美しい透き通る音で仕上げるのが、僕の得意としているところですし、世界的に見ても余りこういうスタイルを用いる人は多くないので、これが僕のポジションなのかな・・・と思っています。
top of page
検索
最新記事
すべて表示アシスタントプロデューサーの加瀬です。 本日とあるCM案件のBGMミキシング・マスタリングを、会社スタジオにて私が担当致しました。 このような広告案件を担当するのは今回が初めてでしたが、経験を積み重ね、キャリアを構築してゆけるよう、また、新規のご発注を頂けるよう、精進してま...
830
IGS Audio社製品の輸入業務を担当しております、加瀬です。 本日2020年7月10日より7月16日までの1週間、神田小川町に所在しております宮地楽器RPM様にて参考展示が始まりましたので、そのご案内を致します。 1)展示機材 ・TUBECORE 500...
270
bottom of page
Comentarios