こんにちは。レコーディングエンジニアとして昨年末より正式に所属いたしました、加瀬裕一と申します。今回は僕自身が普段の制作に携わっているバンドレコーディングについてご紹介いたします。
写真は2018年12月上旬に行ったドラムレコーディングの様子です。写真に写っている方は、都内を中心に活動しているR&B系バンドAlpaca Farmのドラマーです。
僕自身がバンド界隈の出身であるため、生音バンド系音楽の録音には造詣が深く、15歳の頃よりドラムのマルチトラック収録の研究を始めており、既に6年以上の経験を積んでおります。その経験を基に、パターン別に収録方法の提案をしたり、時には自由な発想とともに新たな手法に挑戦したりと、幅広くアーティストの音を引き出せるよう常に取り組んでおります。この時のドラムの録り方としましては、個々のオンマイクを中心に大きな音像を捉え、また全体をまとめ上げる役割としてオーバートップの音を混ぜていくという手法をとっております。
弊社といたしましては、インディーズバンドの音源制作を幅広くバックアップしていけますように、最新の機材を設備したスタジオを現在準備しております。勿論、外部商業スタジオでの録音であったとしても、エンジニアリング次第で性能を引き出し、音作りをすることが可能ではありますけれど、真の意味での世界最先端を提供できる環境とは言い難いのが現状であります。
世界の音作りのトレンドは着実に変化しつづけております。最先端の考え方を取り入れようとした際に、まず取り組むべきところとしまして、マイクの入力信号を増幅するマイクプリアンプが持つキャラクターをどのように生かしていくかということが挙げられます。そのような中で弊社スタジオが導入しているSPL Crescendoは重要な役割を果たせる機材であると言えます。120Vという高電圧駆動によるダイナミックレンジの広いサウンドは、まさしく今後の音のトレンドを作っていく鍵となることでしょう。
メジャー・インディーズ問わず、世界最先端の考え方を基準にした音作りというものが日本の市場においても身近なところで提供されるべきだと僕は考えております。そのためにも、弊社が培ってきた技術とノウハウを駆使した最先端のサウンドを、幅広く音楽に携わる方々へ提供できるよう尽力して参ります。
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