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執筆者の写真Furuya Hirotoshi

グランドピアノ弦の張替え

ヤマハグランドピアノ 弦張り替え

今日はヤマハ・グランドピアノC3の弦の張替えでした。しかも低音弦のみの発注を頂いたので、若干のアイディアや工夫が必要であったり、それなりのコツも必要でしたが改心の仕事となりました。 幾つかの業務をこなしますが、自分の『音』という概念を根底とし、軸足はブレずにプロフェッショナルと自ら称せる業務は出向いています。よりスキルが高い人を知っている場合には、その道の権威に任せることで、プロデューサーとしてトータルで最も良い結果を出せるようにコンサルティングするのも、、自分の仕事でもあります。 どういう構図で種々の業務が成立しているかというと、こうしたアコースティック楽器の音の構築は、計算式でロジカルな理論のみでは決して導き出せない難しさがあります。こうしたアコースティック楽器ならではの、全てが全て思い通りに運ばない、若しくは曖昧とも言える部分で調整を進めたり、構築を行ったりする経験とともに、素材そのものが発音する生の息吹を感じることで、スタジオワークでは到達し得ない、未知の領域に自らが到達できると感じています。 一方、最先端の理論を前提とした緻密な計算式と緻密な構築、また理論とその応用で物事が運ぶスタジオワークの場合、様々な要素を組み上げながら音楽を作り上げるという、頭脳戦と芸術が交差する奥深さがあります。ともすると一変通りになりやすく、音の構築において『ピアノの音』という定義から脱することが出来ない、狭義の目線が構築されやすい欠点があるのもピアノ技術の特徴とも言えます。これを先程の頭脳戦と芸術が共存するスタジオワークからのノウハウはを掛け合わせることで、より幅広く、可能性を最大限に引き出し、最終型のピアノを見通すという見識が自らに構築されます。 こうして、双方に種々の仕事は自らの中で刺激しあい、より広義な世界観に向けて歩みをともにしています。

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