仕事始めの日となりましたが、この年末年始・お正月も当スタジオはお陰様で仕事続きです。
そんな中、仕事が趣味で趣味が仕事のアシスタントたちを含め、オンラインでお互いを繋ぎハードギアで行ったマスタリングをDoropboxに投函し、お互いに作った音に意見を出し合うという勉強会も行っていました。
『え?アシスタントさん達、自宅でしょ?ハードギアの機材はどうするの?』
というお声が聞こえてきそうですが、何と当社のエンジニア達は自分たちで自らの機材を収集しています。そして、お互いにマスタリングを聴かせ合うところまでのレベルで、機材を所有しているがゆえに出来る芸当かと思います。通常の国内のマスタリングスタジオでは、到底追いつけないくらいの機材を持っているアシスタントもおり、そうした情熱あふれる人物たちでエンジニアが構成されているところも、当スタジオの強みではないかと思っています。
その上、マスタリングがメインではなく、ロック音楽の収録をメインフィールドにしているレコーディング・エンジニアも参加しており、彼の場合ラック版の国内で唯一存在するであろう高性能EQを所有していたりと、非常にアグレッシブな人たちと真剣勝負でオンラインマスタリング勉強会を行っていました。
仲間ですがお互いにライバルというところもあり、こういう姿勢をもってして心意気というものも含め共有できるところは非常に嬉しい限りですし、彼らのように若く熱意もあり、そして自らの才能を信じるタイプの人達にとって、当スタジオに所属する魅力というものを発信し続けることが、高いレベルアップを促すことになると再度感じることも出来ました。魅力ある職場の実現というものは簡単ではありませんが、こうして祝日どころではない、年末年始の休暇をも返上して勉強会が開けるほどのモチベーションというものは、何にも代え難いものであると感じています。
使用楽曲もハイレベルで、今まで僕が実際にマスタリングを依頼されたクライアントたちの中から、こうした素材に使用することを許可された海外アーティストたちのものを使いました。これは何を意味しているかと言うと、やはり国内と海外では音の構成方法が違うことが大前提で、楽曲の構造も複雑であることが多々あります。こうした高度な楽曲というものをマスタリングしていくことで、確実に自らの感性が磨かれる部分と、何が自分に足りないのかも表面化します。この辺りの自覚ということも含めて、かなり高度な勉強会になったのではないかと思っています。
若い彼らが育っていく姿というのは、本当に清々しく思えます。大切に育てて行こうと、心を新たにしました。
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