マスタリングを担当した曲が、韓国でテレビ主題歌になりました。この仕事は、ハリウッド経由で入ってきて、ポール・マッカートニーのミキシング・エンジニア、マーティン・メレニーとの共作でもあります。もう少し詳しく記載すると、当初は僕がミキシングとマスタリングを担当することになっていたのですが、僕がクライアントに提出した参考音源が先方とフィットしなく、マーティンがミキシングエンジニアとして、急遽抜擢されたという経緯があります。まあ、僕としては悔しくて眠れないような思いをしたのですが、マーティンから提出された音源のクォリティが高く、こればかりは仕方ないと涙をのんだ思い出の仕事でもあります。でも、そのマーティンとも今ではすっかり仲良く、仕事の紹介をしてくれたり、相談に乗ってくれたりと良い関係を築いています。 TVの曲らしく、とてもキャッチーで乗りの良い楽曲に仕上がっています。

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僕自身の音楽活動は、日本でもかなり力を入れいましたが、スタジオワークとなると殆ど海外が中心でした。実際、日本に来日してくるアーティストの仕事をピックアップはしてきましたし、海外から投げられる案件を重視もしてきました。国内アイドルのツアーやタレントさんたちの仕事も、きちんとはこなしてきましたが、誰に話すわけでもなく時が過ぎてきました。 そして海外の仕事をメインとしたことで、僕の知名度は日本のスタジオよりもドイツやフランス、イギリスなどで知られるようになり、ある意味日本とは多少距離感のある仕事の仕方になってしまいました。 しかし最近、ひょんな事で知り合うことになったミュージシャン兼レコーディングエンジニアが、ゲーム音楽や大手国内向けの仕事をこなしている姿を見て、「僕もやってみようか」という気持ちになれてきました。不慣れなJ-POPというジャンルのサウンドで、今後どのように勝負できるのか? ある意味非常に新鮮な気持ちで、日本との関わり合いを見据えています。


スタジオにいらした皆さんに、マスタリングをお聴かせしながら Before / Afterを感じていただくと、「これを実際に感じる取れる、何らかの方法ってないの?」というご提案を頂くことが有ります。それを実際に形にしたのが、この動画でした。スタジオのFacebookページで公開し、同じようなスタイルのヒップホップの曲を海外から受注し、シングルとアルバム双方の仕事をもらうことが出来るという、幸運にも恵まれた動画でもあります。何でもアイディアは形にしてみると良いという一例かもしれませんが、こうした分かり易いものは、国に関係なくあらゆる所で効果的にアーティストやプロデューサーにアプローチできるツールかと思います。 勿論楽曲の使用OKを取るところからして、中々の難関ではあるのですが、数ある仕事の中には快く受けてくれるプロデューサーもおり、そうした協力関係は新たな可能性を生み出してくれます。今回OKをくれたのはロスアンゼルスのプロデューサーで、その後この仕事の音を聴いて受注した音源は、ドイツの出版社のA&Rからの声掛けということで、手数料も今回はアーティストから、次回はレーベルから支払われるという手順。非常に国際色に富んだ仕事内容となっており、既に音楽の世界は国境という考え方をなくしたほうが良いのではないかと思っています。特にヨーロッパですと、仕事の多いドイツを中心として、フランス・ベルギー・オランダ・デンマーク辺りがライン川を中心として接近しており、仕事仲間や友人たちが物凄い数で点在しています。 勿論仕事仲間ですから競争はありますし、地元のエンジニアである彼らを抑えて、僅差で仕事を受注していくわけですから、遠く離れた自分に仕事を出してくれるのは、何とも嬉しい気持ちで一杯になります。 アメリカならば、日本とそれなりの交友関係がありますし、歴史も浅いので偏見もなく仕事が出てくるのもわかりますが、ヨーロッパとなると歴史ある正統派の音楽が数千年に渡り歴史を刻んでいるわけで、その中に食い込む難しさ、また保守的な彼らの考えの中に溶け込む難しさも感じることはあります。 しかし、こうして今はエンドースやクライアントが付くという、大変光栄な身分に就くことが出来ており、言葉にし難い喜びに満ちた仕事を日々こなすことが出来ています。

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